こんにちは。
今日の名古屋は土砂降りです。
でも潔く激しく、なんというか滝のような雨…
そして窓を開けると涼しい風が吹いて、なんだか恵みの雨という感覚です。
さて、最近のヨガってすごく色んな種類があって違いがよくわからないですよね。
私のクラスではいつも「伝統的なヨガ」とお伝えしていますが、
他と何が違うの?という話を私の実体験を踏まえてお話しますね。
ヨガがブームになり、お茶の間でも親しまれるようになったのはこの30年くらいです。
その社会的背景や歴史は話すと長くなってしまうので、またの機会に。
例えば、巷でよく聞くホットヨガ。汗をかいて代謝を上げましょう!と謳っています。
冷え性の改善になればと体験レッスンに行ってみたところ、
1時間のクラスで大量の汗をかきました。
ところが教室を出た瞬間強烈な寒さ。慌てて汗を拭いて帰りました。
そして…その翌日はものすごく体が冷えて、カチカチに。
人間は恒温動物なので、急激に暑いと感じれば急激に体温を下げようとします。
つまり、実際には逆効果でした。
他にも肩コリを直す為、患部に湿布を貼り、自宅でYou Tubeを見ながら10分で肩コリに効く
と言われるポーズなんかをしていました。
その時は楽になったとしても、ホットヨガ同様、根本的に改善されることはありませんでした。
このように近代のヨガブームで生まれたものは忙しく生きる現代人に合わせて「短時間」で「部分的」になっています。
エクササイズのような感覚ですね。
しかし本来体は全体を通して良くしていく必要があります。
肩が痛いとしても、肩だけに原因があることはほとんどありません。
背骨や骨盤、周辺のあらゆる部位やマインドとの関係性も要因しているためです。
そして伝統的なヨガとは、体を部分的に扱わず「体の全体性」を養います。
ひとつのポーズの正しさや効能を理解することが重要なのではなく、全体を通して流れるように行うことが大切なのです。
じっくりと繰り返し行うことで、骨格や筋肉だけではなく、自律神経を始めとするホルモンバランスや体内のシステムが整い、結果としてあらゆる部位が本来あるべき健やかな状態になります。
ですから最初から「部分」に囚われる必要はないのです。
この全体性を養う考え方は、生き方そのものと同じです。
例えば、あなたのコンプレックスや過去の失敗が重要なのではありません。
それはあなたの「部分」であって、あなたの「全て」ではないですよね。
いくらでも他のことやこれからの未来で人生を良くしていけます。
伝統的なヨガの教えのように
広い視野で、全体性を養ってみませんか?
自分らしく、心地の良い暮らしを。
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