昔、知り合いの人が私にこう言いました。
「相手にすることは、結局自分の為だ」
その時は、まるで自分の利益や名誉の為に動いているように感じて…
その人が偽善者のように思えました。
また、自分を優先すること=他人をおざなりにすることだと思っていたので
私はいつもどんな選択をしても苦しかったように思います。
でもある時、他人に対してとても攻撃的な感情になっているとき
自分にもとても厳しくなっていることに気が付いたのです。
どうしてこんな気持ちになるのか深堀して考えていくと…
一見他人に対して許せないことでも
元を正せば、器の小さい、「理想の自分ではない自分」が一番許せないのでした。
悲しくて涙が止まりませんでした。
そんな風に究極に自分自身を苦しめていたことに気が付いてからは
少しづつ、自分に優しく接することを心掛けました。
「優しく」というのは甘えではなく、大切に扱う、というニュアンスで
例えば栄養が良く、おいしいものを頂いたり、お風呂で体を丁寧に洗ったり、日記を書いて
素直な気持ちを感じてみたり、といった具合です。
すると、だんだん周りの人に対してもふわっと寛容な気持ちになっていきました。
相手のことを受け入れ、許せるようになり
「自分を大切にすることは結果的に相手を大切にすることにも繋がっているんだ」と
実感できた瞬間です。
先日書いた、陰と陽の法則にもつながるのですが相反する性質は基本セットなのですね。
ということは与えること、与えられることも同じで
いつもとなり合わせであることが自然の摂理なのです。
ギブ&テイク。
持っているものを誰かに渡して、それをまた違う形で受け取る。
それは気持ちや感情が物質となって現れることも多いです。
お仕事も、家族や友達との関係も、
すべてはそんな風にぐるぐる巡っているのだと思います。
だから
あなたもわたしも、等しく大切な存在なのです。
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